旅と鉄道の美学

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【切符系】 既に歴史上の特急券となりつつある遅れ承知特急券(遅延特約特急券)

 すっかり出張王となった私ですが、この特急券をリアルに駅で手に入れたことはありません。制度は残っているようですが、もはや発行されることはないのでしょうか。JRになって聞いたこともありません。新幹線の大幅な遅れに出会ったときは、まめにこの特急券の発売があるか尋ねたことがありますが、すべて発売なしでした。

 

 (2021年10月追記)1990年の遅れ承知特急券の現存が確認できました。JRになってもしばらくは発行されることがあったようです。

 (2022年7月9日追記)本日、特急「しなの」15号の遅延により篠ノ井駅発行の遅れ承知特急券が確認されました。

 

 

 

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 上のものは常備券ですが、どこかのショップで購入したものです。振替乗車票のように大量に発行されるものでもないですし、発行されるかどうかも疑わしい特急券なので、レア度はかなり高いと思います。少し珍しいと思って取り上げました。

 

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 こちらは同じく常備券ですが、急行券です。

 

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 こちらは常備の普通急行券に「遅延特約」のゴム印が押されたものです。新潟駅には遅延特約の常備券が無かったか、201キロ以上なので、常備券がそもそもなかったのかもしれません。

 

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 遅れ承知のゴム印です(鹿屋市鉄道記念館)。
   

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 さて、いちおう営業規則もウリのブログなので、この点も考察しておきます。

 

 営業規則でいうと、57条の5第1項です。

 「急行券を発売する際に、急行列車が約2時間以上遅延している場合又は約2時間以上遅延することが確実な場合は、当該列車が遅延したときであっても急行料金の払いもどしの請求をしないことを条件として遅延特約の急行券を発売する。この場合、割引の急行料金によって遅延特約の急行券を特別な条件を付して発売することがある。」

 この規定を根拠に発行されるものです。特急は、もともとは「特別急行」なので、急行という表記は特急を含みます。しかし、何十年ぶりにこの規定をみましたが、まだ存在していたのですね。

 

 もし、この特急券が発行されていたら余分に購入すると、高く売れるかもしれませんね。ただ、いまはあったとしてもマルスで発券されるかもしません。

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 いちおう規程にマルスでの表記方法がありました。