そこに鉄道がある限り旅師は往くのである。。。ということで、新幹線の車窓から長年気になっていたカタツムリ電車に乗ってきました。ただ、鋭い方はここでツッコミを入れてくると思いますので、防御線をはっておきます。
これは鉄道ではありませんでした。一般的にモノレール自体は鉄道事業法に規制される鉄道にカテゴライズされますが、ここはいわゆるリフトの扱いです。ミカン畑や林業の伐採現場にあるリフトのでっかい版ですね。その点で、沖縄のモノレールは鉄道にあたるので、「沖縄には鉄道はない!」という命題は現在、否定されます。また、鞍馬山鋼索鉄道は小規模ながら鉄道の扱いというのが有名ですね。
さて、能書きを垂れたところで、乗りレポに入ります。まあ動画を見てください。飛鳥山のエスカルゴということで、愛称はアスカルゴです。
レールだけでどうしてこんな急傾斜を登れるのか不思議ではないですか。北区の資料から該当部分を引用すると、ラックレールが裏側についているようです。大井川鉄道と反対ですね。この資料をみて納得しました。
引用元: http://www.asukayama.jp/stroll/st-39.html
王子駅を出るとすぐ目の前が駅になっています。無料で乗車できます。
左下が山麓駅の乗り場ですね。真ん中あたりの広場に古い都電とSLがあるので、それを見て、紙の博物館、飛鳥山博物館、渋沢史料館、渋沢榮一の書庫(青淵文庫:せいえんぶんこ)、茶室(晩香廬:ばんこうろ)と巡り、線路側を通って駅に戻るのがおすすめです。
山頂駅到着前。なんか華奢で、ひっくり返りそうです。
山頂駅に到着。
瀟洒な森を歩いていきます。絵を描いている人が多かったです。
まずは都電に乗ってください。
ガラスはなくなっていますが、保存状態は良好です。
その横にD51があります。やはりデカいですね。
きちんと転動防止の輪留めが溶接されていました。
運転室内も良好です。ただ、銅管が多数切断されており、盗まれているのかもしれません。
飛鳥山博物館です。土器や石器がたくさんありました。
三館共通券がいいでしょう。
渋沢史料館です。新紙幣が発行されて、人気が出る前に行っておくといいかも。
青淵文庫・晩香廬のある庭園の入り口です。
青淵文庫です。
この部屋は写真撮影可能でした。
仕事柄こういったところが気になります。
中を除くとコイル状の物があったので、電気のヒーターなのだと思います。
晩香廬です。洋風の茶室です。撮影禁止のため外観のみ。
紙の博物館です。自由研究にはいいのではないでしょうか。個人的にはここが一番おもしろかったです。ガリ版(謄写版)やリソグラフ、輪転機などを触ったことがあるので、印刷系には興味があります。
ここから下は私が興味を持ったもののみ。
磁気切符の説明があり、わが地元、飯田線からの乗車券が見本で置いてありました。見本とはいえ飯田というのは珍しい。硬券の説明がなかったのが残念です。上の券売機の乗車券は消えかかっているので、むかしのキレート方式の物を置くとよかったと思います。
新聞の活版です。
階段で線路わきに下ってきました。
アジサイが満開で結構な人が写真をとっていました。電車の写真を撮っていたのは私だけです。
このポジションですが、折れ曲がっていて、電車を正面でとらえることが可能なので、撮影するにはいいかもしれません。ただし、夕方ぐらいから、やぶ蚊はすごいことになると思います。
こんな感じで撮れます。手前のワイヤーは位置をずらせばフレームから外すことは可能だと思います。急いで撮ったのでアングルがいまいちです。
王子といえば、都電の坂とヘアピンカーブですね。こちらも忘れずに。電車が王子駅前に入る時は自動車側の信号が赤なので、写真は撮りやすいです。
ということで、おおむね2時間程度あれば堪能できますので、日曜日などに半日出かけようと思ったらおすすめです。展示されている市電の中で弁当などを食べるのがいいでしょう。
(関連記事)
(リンク)