タイトルは衝撃的ですが、こちらは現実味のない話です。JR以外も一緒に買って両方とも2割引きにして、学割証を1枚ですませようというお話ですが、利用方法がかなり限定されます。期待して読まれている方には申し訳ないです。
① 会社が限定される。
下記の会社との連絡乗車券に限られてしまいます。関西汽船はもうありませんね。それに、この制度をすでに廃止している会社もあるかもしれません。
東武、名鉄、近鉄、関西汽船、九州郵船、九州商船、マリックスライン、琉球海運、JRバス東北、JRバス関東、JR東海バス、西日本JRバス、中国JRバス。
(旅客連絡運輸規則17条2号)
※2019/05/09補足:現在は東武、近鉄、西日本JRバスの3社のみのようです。
こちらのサイトを参考にしました。→ Research Center of JR Tickets
※2019/06/18補足:青い森鉄道も101キロ以上であればJRと両方の割引が可能です。
② ルートが限定される。
JRとの接続駅も決められています。たいてい上記の路線なら主だった接続駅はクリアしています。全国的な情報は下記の書籍ですが、この情報は古いです。駅には、その会社用の連絡運輸の範囲が印刷されてファイリングされていると思いますので、見せてもらってください。たまに年配の駅員にあたると、「内部資料なので見せられないよ」と言われることがありますが、間違っています。約款の一種なので、駅は見せる義務があります。
こちらのサイトの情報が比較的新しいようですので。リンクを貼っておきます。
リンク⇒ Research Center of JR tickets
③ 距離が限定される。
社線(JR以外をいう)部分でも101キロ以上ないと2割引きにならないため、該当箇所が少ないのです。(旅客連絡運輸規則17条2号、53条1項2号)
以上の3条件を総合すると、東武では、新鹿沼以遠(北千住接続)、近鉄では、伊勢市、宇治山田、鳥羽(名古屋接続)などですね。相当な重箱の隅の規則であることがわかると思います。
わたくしは学生時代しかできないレアな切符を購入するため、湯野上温泉に行った帰りに下記のような乗車券を購入しています。「学割」が「1」となっている点に着目してください。ただし、ミスったのが、東武は学割ですが、JRが学割になっていません。今思えば、熱海まで買っておけばよかったと思いました。何でこんなミスをしたのか思い出せません。
参考に他の学割乗車券をアップしておきますが、これはJR部分しか学割になっていません。名鉄、南海電鉄、佐渡汽船、長野電鉄です。長野電鉄の専用券はすごいですよね。むかし国鉄からの直通列車が走っていたことや、ゼミ旅行や合宿などで学生の需要が多いからでしょう。
追記
この記事に適合した乗車券が手に入ったのでアップしておきます。
JR⇒近鉄で、両会社とも2割引きです。「鉄社学割」という表示がそれを示しています。
近鉄⇒JRで、こちらも両方が2割引きになっています。
古いですが、補充往復券での発行です。
片道補充券の事例ですが、距離が足りないので、JR部分しか学割になっていません。
西日本JRバスからJRの鉄道までの連絡乗車券で、両方とも学割になっている例です。JRバスの乗車券売り場では発券できないとのことで、大阪駅のみどりの窓口にお願いしました。ところが、相当、レアケースだったらしく、制度の確認に15分、マルスの操作方法に30分悩んだあげく、ギブアップして特別補充券での発行になりました。出てくるまで1時間近くかかりますので、気長に待てる人向けです。
更に、指定券をJRバスの窓口に行って発行してもらう必要があります。
逆パターンのJR鉄道⇒JRバスなら、ネット上にもマルスでの発行例がでていますので、こちらはすぐに出てくると思います。