旅と鉄道の美学

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【鉄道施設系】 味のある駅シリーズ 天竜二俣駅(静岡県・天竜浜名湖鉄道)

 東海道線の橋が爆破されたときの迂回路として浜名湖の北側を走っていた国鉄二俣線です。戦争中の話ですが。国鉄時代に赤字の廃止対象路線とされて、第三セクター化されて現在に至ります。その二俣線の主要駅である天竜二俣駅(国鉄時代は、遠江二俣)を取り上げます。

 

 ① 駅舎

 まずは有形文化財に登録されているホームを含めて駅舎をじっくり見てください。それに、ローカル線なのに島式ホームが二つあることです。田舎の駅でこれだけ堂々とした構内はなかなか無いですよね。二俣線時代はもっと威風堂々とした雰囲気でした。

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  なお、普段は入れない場所に転車台と資料館があり、有料で決まった時間に見学が可能です。いつでも見られると思って時間を確認せずに行ったら無理でした。また行った際にレポートします。 

  

 ② 切符

 硬券は数種類しかないです。入場券と掛川行き、静岡行きなどです。あとは補充券と回数券となります。駅員さんの話では、現在の在庫が終わっても、補充されるようです。よくでる券は、硬券の方が手間がかからないので、実務上、おいているようですね。

 

 駅員さんは営業熱心な方で、「何でも作りまっせ~」とのこと。ショップ化してるし。昔は手売りの乗車券などは手間がかかって面倒なので、嫌々作ってもらっていましたが、時代は変わりましたね。まあ切符を集めるマニアも重要な収入源となるお客さんですからね。 

 

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 連絡運輸マニアとしては、高くても買ってしまいます。静岡まで1540円。二俣本町発になっているのは、運賃が同じなので、この駅からの旅客にも対応させようという合理性だと思われます(あまり機会はないと思うけど。)。一瞬、ミス券発見!と小躍りしましたがね。

 

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 こちらは国鉄二俣線時代の入場券。

 

 

 ③ 留置車輛

 ちょっと痛々しい状況です。キハ20は懐かしいですね。小学生のときに乗って以来です。あのときは車内放送設備が壊れていて、車掌と運転手の通話も放送されたことがあり、面白かったです。しばらく車掌は気づいてなくて、ずっと話していた。乗客に業務上の通話が丸聞こえ。

 ※車内放送とインターホンが同じ受話器でスイッチで切り換えるので、切り換えが故障していたのだと思われる。

 

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 ④ 駅前のSL

 横断歩道を渡って反対の公園にあります。これも見逃してはいけません。運転台にも入れます。

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 昭和21年の製造です。

 

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 天井の劣化もひどいです。

 

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 ATSの車上子もしっかり残っています。これで地上子の信号を受け取り、信号無視をしたら自動停止されます。見落とさないようにしてください。

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 ATS機器類です。

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 昭和39年製造になっていました。

 

 ⑤ 駅弁

 

 時間限定ですが、駅弁も販売しています。

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