旅と鉄道の美学

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【鉄道施設系】 味のある駅シリーズ 伊勢奥津駅(三重県・名松線)

 よみかたは「いせおきつ」です。JR東海管内で一番の赤字路線といわれています。国鉄時代は廃止対象路線にされ、JRになった後に災害にも見舞われているのですが(2009年)、地域の足として残っています。ただ、乗った印象だと、終点のこの駅までの乗客はほとんどおらず、今後はさらに難しい局面に立たされると思います。家城以降は廃止されるかもしれません。

 

 駅舎は立派です。伊勢八知は2階建てですが、こちらは横に長くて風格があります。といっても、半分以上は地域のコミュニティセンターになっているので、駅機能だけではありません。

 また、もともと国鉄時代は、この先の名張まで延伸する予定であったように、駅前からバスが通っていますが、1日1本のため、松阪に引き返すしかなさそうです。

 

 なお、名松線に乗車の際は、家城駅でブレット様のものが受け渡しされますので、発着時は運転士と駅長のやり取りに着目してください(正確にはスタフ閉塞、票券閉塞が行われているので、タブレットキャリアには金属の玉ではなく、紙である。)。

  (撮影日:2008年9月)

 

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 これを見落としてはいけません。SL時代の給水タンクです。ここから給水パイプがアーム状に出ていて、SLの炭水車に給水していました。

 もったいないですが、そろそろ解体しないと事故が懸念されます。

 

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 ここからは、改築前に訪れたときの写真です。普通にくたびれてますね。

 

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 出札口が二つあります。二人の駅員で担当するためです。往年時の雰囲気が感じ取れます。

 

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 終端から駅構内方向です。給水タンクがきれいな状態で残っています。

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 松阪側から駅構内方向です。

 

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