まずは下の乗車券の経由をご覧ください。中央東線というのは、中央本線の塩尻(長野県)から東側を意味するJR内の俗称です。そのあとは東京となっていて、一見、中央快速線に乗って東京駅で新幹線に乗り換えるだけの乗車券に見えますね。 確かに一般的にはそのようなルートで移動すると思います。
しかし、都心部を通過する乗車券は経路が指定されないというルールがあります。これを逆手にとってしまおうというお話です。
具体的な範囲は下記のJTBの時刻表の表記を参考にしてください。この範囲内であれば、最短経路で計算しつつ、どの経路を通ってもよいということです。上の乗車券を前提にすれば、赤羽を通ることも途中下車することも可能です。
※現在、品川⇔東京間は同一線区と判断するので、品川を通ったら、東京にはいけません。
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ここで終わらないのが本ブログのウリです。下の乗車券をご覧ください。 学割は無視してください。
神戸から東京に出かけて、五反田、飯田橋、秋葉原に用事があったら、一般的には下記のような買い方をしてしまいますよね。
神戸市内⇒東京都区内:8750円
五反田⇒飯田橋(IC):194円
東京都区内⇒神戸市内:8750円
合計:17820円
しかし、2点ほど裏技があります。
① 往復割引にする。
まず、片道601キロ以上にすると、1割引きになりますので、秋葉原が最終目的地ですが、わざと601キロ以上の駅を目的地にします。上記は「さいたま新都心」という駅名が珍しいとおもったのでフィーリングで決めただけです。
制度の詳細は下記の記事を参照ください。
② 東京都区内の外を着駅にする。
神戸⇒東京は、西明石発にすると安くなるとはよく聞く話ですが(上の記事参照)、発駅ではなく、着駅側を目的地より先にするのです。大阪からなら東京ではなく、千葉まで往復するなどです。
※以前は、指定券と一緒でないとJRの窓口では自駅発の乗車券しか売れませんので、発駅を変更することは無理でした(旅行会社はどの区間でも売れました。)。現在はルールはありますが事実上、崩れています。
これにより、割引きを確保した上に、上記の太線区間内で途中下車が可能なので、五反田から秋葉原の運賃を余分に支払わずにすむのです。券面上のハンコは途中下車の記録です。
ということで、大阪や神戸から東京へ行く場合は、東京都区内着ではなく、東京都区内をはみ出て、601キロ以上の駅を選び、往復で購入することをおすすめします。たとえば、下記の事例ですね。大阪から東京までしか用事はありませんが、鎌取まで購入しています。
他の地域から東京に行った場合も同様のことが可能です。角館などは東京まで600キロジャストなので、関内まで購入すれば、安くなった上に、余分な運賃を支払わずに、中華街で遊べますね。この場合、乗車券は角館⇒横浜市内となりますが、関内で下車可能です(そこで回収されます)。
ちなみに、大阪に出張に行ったあとで、後日、千葉に用事がある場合などにも活用できます。その場合は、千葉市内⇒大阪市内往復で購入し、往きは東京から使ってしまい、帰宅時は途中下車とし、その後、千葉に行く乗車券として活用するのです。ただし、ルートがぶつからないようしないといけないですし、有効期間(東京⇔大阪で10日)の問題もあります。