最近はすっかり少なくなりましたが、昔は旅客に何度も乗車券を買わせないことと、
運送会社側の効率化の観点から違う会社の乗車券を一括で発売することが多かったのです。専門用語で「連絡運輸」といいます。フェリーの場合は乗客が乗換え駅に一斉に押し寄せるので、連絡乗車券を販売することは一定程度意味がありました。
しかし、自動改札機の登場で逆に精算手間が増えたり、自動改札機に挟まったりといった問題から徐々になくなりました。
なお、現在は船からJRの鉄道への連絡運輸はJR西日本宮島フェリー(昔は直営で鉄道と同じ扱いでした。)しか行っていないです。しかも、実際には宮島⇔宮島口間しか発売されていないようです。
切符のデザインも各社ごとに違っていて見る楽しみもありますね。特徴的なものをいくつかご紹介します。
まず硬券バージョン。
次に補充券バージョン
そして早くからコンピュータ化されている事例です。
佐渡両津港の窓口は壮観で、運賃表にも「東京都区内」ってしっかり表示されていました。学割になっている点もご注目ください。「ガクワリ」の表示。学割は学生時代しか買えないので、頑張って佐渡まで行ってきました。
下の乗車券は、上の乗車券の前の時代のものです。佐渡汽船はかなり早い時期に機械化されていました。
下記は対馬の比田勝港からJR九州連絡乗車券。
私は釜山経由でここに来ましたが、この乗車券を購入するのがメインの目的でした。
ここの港で最長で東京まで購入することができましたが、汚さずに入手するために最低金額にし、JR部分は使用せずに手に入れました。
最後は、船からの連絡ではないのですが、南海フェリーで発行された南海電鉄からJRへの連絡乗車券です。昔は一括発売をしていた区間ですが、このときは既に売れないとの話でした。