携帯電話がない時代の旅行は大変でした。
カンボジアからコレクトコールで愛知県の実家に電話したら、3分で4000円かかったし。そのときは3週間ぐらいの海外一人旅で、しかも最初だったので親の心配を解くために電話しました。
さて、携帯がメジャーではない時期に友達とはぐれたらどうしたと思いますか。
いくつか方法がありました。
① 事前に詳細にスケジュールを組む。
わが軍の行程はいつもスケジュールをバシッときめて、乗り遅れたときのバッファまで組んでいたので、「はぐれたらダイヤ通り運行」が原則です。
こうすると、はぐれた同士で通常ダイヤに戻して旅行をしようとするので、どこかで出会うことになります。
出会えずに、お互いに家に帰って、翌日、学校で会うなんて笑い話もありましたがね。
② 伝言板を活用する
これ、大きな駅ではいろいろ書いてあるのを見ましたが、あまり効果はないようですね。たいていアイアイ傘が書いてありました。
③ 自宅に電話をする。
これが効果てきめんです。誰かいればですが。
予め、はぐれたら連絡先を決めておいて、その人に伝言役になってもらいます。
④ 無線機を使う。
親父がアマチュア無線をやっていて、海岸とかはゆうに20キロ以上電波が飛ぶんですよね。非常に現実的な手段でしたが、みんなが免許をとらないとだめなので、いつの間にか消滅しました。
その他いわゆる免許資格なしで使えるCB無線(市民ラジオ)も実験しましたが、雑音が多いうえにトラックの違法電波ばかりで使い物になりませんでした。
その後、登場した特定小電力無線機は威力を発揮しましたね。車3台とかに分乗した場合にタイムリーに連絡が可能なのは便利ですよね。
一時期、スキーや山登りで使っている方も多く、スキー場ではチャンネルを変えて他人の通話に割り込んでナンパするって話を聞いたことがあります。
今はもっと電波が飛ぶデジタル登録無線を利用しています。音声もいいです。
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ここで終わらないのが、本ブログのウリです。
上記のような事情や機械好きの性格が影響して、そこそこの金額の時代に携帯電話をもって旅行に活用しました。
私がもっていれば、相手は公衆電話でかけたらいいわけですからね。
しかし料金がたかい。
そこで思いました。受信専用にすればいい。結局契約してから3年間で3回しかかけていません。料金プランも基本料金が安くて、通話料金が高いコースにしました。
たしか10秒で100円だったと思います。
しかし基本料金は長期割などが入って、月額900円! 900円ですYO!
で、2回目の通話はKDDIのアンケートだったと思います。
選択肢をプッシュする自動応答なんですが、通話が長い。10分近くかかったと思います。3分ぐらいで思いましたね。「これ、最後まで行けばいいことあるんじゃ?」
でも「通話料金が。。。」と葛藤しつつ最後まで行きました。
そして、来た!通話料金10000円の請求。
10分で10000円は凹みますね。
ショボーンっておもっていた翌週、KDDIから簡易書留が来ましたよ。
2万円の商品券が入っていた!
ということで、差引1万円の儲けでした。
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さらに終わらないのが本ブログのウリです。
すごくマニアックな話なのですが、私の持っていた携帯電話はIDO(日本移動通信:auの前身であるKDDIの更に前)の製品で、なんと「ドコモローミング」っていうオプションがあるんですよ。
当時、NTT系列のドコモは比較的地方を広範囲にエリアにしていて、トヨタ系のIDOは中部地域に基地局が多い。
つまりIDOの電波が入らないときにはドコモの電波が入る。
「これ、最強じゃね?」って思って、このオプションずっとつけていました。
予想通り威力を発揮しましたね。
友達と山奥に行っても、海に行っても、ビル街にいても、俺様のケータイ最強。
誰かが圏外って言っているときに、俺様は常に圏内。
もう1社のツーカーセルラーはそもそもエリア狭かったから選外やし。
唯一、タメはってきたのはアナログ携帯持っている奴でした。
※アナログ携帯を知らない方はマルサの女でがさ入れするシーンを見てください。