旅と鉄道の美学

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【コラム】 国鉄が残っているだけではない 青春18きっぷポスターの魅力

言語化がすごく難しいのですが、JRで長く続くポスターの中である意味一番傑作だと思います。

 

国鉄の余燼が何とか残っている。
と、ここまでは鉄ヲタの印象です。


今一つは、全世代から愛される要素があるのだと思います。
ちょっと理論的に検証しますね。


【青春前】
それほど遠くに行くことができないので、自分の知らない世界を不思議に思い、創造する時期です。男子的な発想になるのかもしれませんが、「スタンド・バイ・ミー」の世界に憧れるとでもいいましょうか。
知らない土地を冒険したいという心を掻き立てるポスターと言えるのです。


【青春中】
こちらは、「耳をすませば」の世界です。無限の広がりを感じる時期です。
青春真っ盛りの自分に重ねあわせて、18きっぷの世界に投影する。
そして、「金はないけど、体力はある」と気づいた瞬間、
18きっぷを手にしてふらりと夜行列車に乗っている自分がいる。
月島雫がバロンに手を引かれているのと同じなわけです。

人によっては恋心的なものも併せもつでしょう。

 


【青春後】
そして「おもひでぽろぽろ」の世界ですね。
ポスターを見て、むかしの思い出に浸れる。
残業三昧の帰り道、ふと目にしたこのポスターで現実を忘れることができる。
そんな清涼剤の役割といいましょうか。
岡島タエ子と同じ気持ちになれる要素があると思うのです。


 ★  ★

私は基本的にクサイことを語るのは非常に苦手なのですが、
どうしてもこのポスターに関してだけは共感してほしくて書き留めました。

表現が下手で申し訳ないです。

 

ググってもらえば様々なシーンが出てくると思います。
ぜひ、自分のお気に入りのポスターを見つけてください。

 

最後に、青春18きっぷは割引切符界の名作であることを申し上げ、筆をおくこととします。

 

「青春18きっぷ」ポスター紀行

「青春18きっぷ」ポスター紀行