旅と鉄道の美学

鉄道を中心とした国内外の旅と切符などについて語ります。

【切符系】 元祖特急乗り放題切符 ニューワイド周遊券

 特急も急行も乗り放題。こんな素晴らしき切符の紹介です。しかし現在は存在しません。

 

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 これはニューワイド周遊券といって、日本各地にエリアが決められていて、そのエリア内の乗り放題と往復券がセットになって構成されています。上の切符は、初めてのバイトであるドカチン(時給540円!)で頑張って金をためて北海道に旅行に行ったものです。寒い中、生コンや鉄筋を運んだりと過酷でした。

 

 では、何がすごいか。

 

 【その1】
エリアまでの往復(X・Y券)は、急行列車が乗り放題なのです。
ですので、静岡・東京は急行「東海」、上野・青森間は急行「八甲田」など、すでに少なくなった急行を駆使してゆくことになるのです。

 

 【その2】
エリア内、すなわち北海道内は特急も乗り放題なのです。

 

以上の定義から、10代で体力がある × 金がないを掛け合わせた解は?
そうです。出てきた答えは、鉄の模範解答。

24時間列車に乗っていればいんじゃね?

 

 ということで、この旅行は、倶知安の駅前ホテルに1泊したところがちょっとヘタれなんですが、それ以外は、すべて車中(座席のみ)という強行軍。しかも名寄本線などは下りの夜行で深夜に士別駅で降りて、上りで戻ってくるというとんでもない計画なのである。

 ちなみに倶知安の駅前ホテルは、駅前のホテルではなく、名前が「駅前ホテル」です。しかもパチンコ屋の2Fというおまけつき。

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 結局、計10日間は風呂に入らず、ひたすら鉄道に乗っているだけで、最後の4日ぐらいは睡魔に襲われて、歩いているだけで眠ってしまいそうでした。こうなるとただの苦行でしかないですね。札幌・函館間は、快速ミッドナイトのカーペットカー(雑魚寝だが座席扱い)を利用しましたが、発車前に寝てしまい、起きたときは函館についていました。この切符では寝台に乗れませんから、ず~っと座席での生活の中で、やっとありつけた水平。これほど眠ることが幸せに感じたことはありませんでした。

 

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ミッドナイトの指定券 300円で横になれる喜び

 ちなみに上の周遊券は、北海道のJRバスも乗れるので、札沼線新十津川駅から滝川駅まで乗ろうとしましたが、いつまでたってもバスが来ない。しかたがないので歩いて向かったら途中で追い抜かれてしまいました。極寒の雪中行軍。八甲田山ですね。

 

 こういった、根性さえあればトンデモな利用法ができる切符が復活してほしいですね。