最近はわりと有名な話ですが、JRの乗車券は、片道601キロ以上を往復で購入すると、1割引きになる制度があります。これって、東京からだと神戸を少し過ぎた垂水ですね。普通どおり東京⇔大阪を購入すると、8,750円×2で17500円です。
しかし、これを垂水まで買ってみましょう。602.6キロで9,610円ですが1割引きの8,640円となり(10円未満切捨)、往復で17,290円です。210円浮くことになります。
神戸の場合は、往復で18,580円ですから、1,290円が浮きます。これならバッタモンの神戸牛ぐらい食べられそうですね。
ここでいくつか疑問が湧くでしょう。
① 実際に乗らない区間で購入することは不正ではないのか?
乗車券というのは乗ってよい区間が書かれているだけで、途中で放棄することは自由なのです。逆に途中から乗ってもかまいません。これは営業規則にも明記されています。
② 戻りがいつになるかわからない。
往復乗車券の場合は有効期間が倍になりますので、かなり融通が利くと思います。
それでも足りなくなったら帰りの乗車券を払い戻してしまえばいいのです(※)。ただし、その場合は割引き分がなくなってしまいます。
また、クレジットカードで購入すると、取消しかできないことがあり、この場合は現金がいいでしょう(JRカードを除く。)。払い戻しはJRの駅以外でも「みどりの窓口」のある旅行会社で可能なので、意外とショッピングセンター内でもできたりします。
※2019年4月14日 訂正と補足。
往復乗車券の復路のみの変更は区間変更(経路変更か方向変更で、不足した場合は支払い、過剰額の払い戻しはなし。)しかできませんので、日数が足りない場合は、いったん払い戻しになります。往復ともそろっていれば変更可能です。
③ 名古屋にもよらないといけない。
安心してください。途中下車の制度がありますので、乗車券は返してくれます。それに有効期間内なら大丈夫なので、名古屋で宿泊も可能です。
さて、最近感心したのは、JRの駅でも神戸に往復しようとしている客がいた場合は安くなる往復割引を案内していることでした。でも、スマホを契約するときも安いプランって普通に紹介しますからサービスとしては普通なんでしょうね。昔の横柄な国鉄職員時代を知っている身としては、すごく丁寧な対応に思えてしまいました。