旅と鉄道の美学

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【海外旅行系】 板門店を旅する(北朝鮮・韓国国境 38度線)

 北朝鮮に行った目的の一つがこれです。ずいぶん前ですが、韓国側のツアーで38度線を越えて北朝鮮に入ったことがあり、いずれは逆から入ってみようと思っていたところでした。

 (撮影日:2010年9月)

 

 韓国のときは運動靴や派手な服はダメだとか言われたうえ、誓約書も書き、現場の兵士は結構ピリピリとした感じでしたが、北朝鮮の方はゆるい印象ですね。韓国側からみた北朝鮮兵士はもっと緊張感にあふれているイメージでしたが、実際は違いました。また、韓国の兵士の方が体格が良い印象です。食料の差が出ているのでしょう。

 

 まずは近くの停戦協定会場です。停戦協定の締結が行われた場所で、国境の少し北側にあり、韓国のツアーでは訪問することのできない場所です。実際に使用されたテーブルの前で、軍の方が解説をしてくださいました。

 なお、一緒にいるのは、現地で同じ時間にかちあったドイツ人のツアー客です。日本人は私のみです。

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 そして、いよいよテレビにもよくでてくる自由の家です。映画「JSA」では、「影が入っているぞ」と韓国軍兵士に北朝鮮兵士が言っていた場面ですね。ただし、JSAのセットは溝のポジションが真ん中なので、演出上、わざと変えている可能性もあります。
 ここは、ひさびさに訪れた場所なので、感慨深いですね。

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 下の写真は、真ん中の青色の建物内部です。この中は自由に動けるため、越境できるのはこの室内ということになります。韓国から入ったときもこの建物内は自由に動けました。

 中心のテーブルが国境上に位置するように配置されており、会談などで南北関係者が向かい合って着席します。以前に訪れたときと比べると、旗やマイクがなくなっている以外は机もすべて同じでした。これだけ厳戒体制で管理されている国境に両方の国から入って、先に進むことができないというのは変な感じですね。朝鮮戦争の不条理を考えさせられます。

 なお、韓国のツアー客と北朝鮮のツアー客を同時に入れることはありません。

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 北朝鮮側の建物です。韓国側から入ったときは、この建物内部は見られませんから気になっていましたが、普通の休憩施設でした。向かいに見えている韓国の建物と同じ役割です。

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